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頻尿が初期症状になることも!直腸がんの症状を徹底解説します

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大腸は、身体の中で最も大きい臓器です。長さはおおよそ1.5メートルあり、消化した食べ物の栄養吸収や便に変える働きがあります。

中でも、肛門に近いおおよそ15センチメートルの部位を「直腸」と呼びます。

「直腸がん」は、腫瘍が大きくなるにつれて症状が現れる特徴があります。直腸がんが悪化すると、排便障害が起こることがあります。

また、膀胱などの他の臓器にも影響を及ぼし、排尿障害を引き起こすことも。

そのため、排便時の出血や便器が赤く染まる様子を確認した際には、早めに医療機関を受診することが大切です。

少しでも排便時に違和感がある場合には、秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック(千代田区院)へお越しください。

平日はもちろんのこと、土曜日と日曜日の診療及び検査も行っております。忙しくてなかなか医療機関を受診できない方や、すぐに診察を希望する方はお気軽にご相談ください。

また、ご予約はWEBで24時間承っております。気になる症状にお気づきの際には、すぐにご予約いただけます。

直腸がんによって起こりやすい症状

排尿症状

発症しやすい症状の一つに「排尿障害」があります。排尿障害とは、膀胱に尿を溜めて身体の外に排出するサイクルが、上手くできない状況のことを言います。

また、排尿障害は大きく分けて、「排出障害」と「畜尿障害」の2種類に分類されます。

排出障害を発症すると、尿をスムーズに出すことが難しくなります。尿が膀胱に残っている感じがする「残尿感」、排尿後に無意識に尿が出てきてしまう「排尿後尿下」も排出障害の症状です。

そして、畜尿障害は尿を膀胱に留めておくことが困難になります。尿道閉鎖圧や膀胱出口の抵抗が弱くなると、尿失禁や頻尿の原因になります。

日常的に尿意切迫感を感じる方もおり、毎日の生活に支障をきたすケースもあります。

排便症状

直腸がんを罹患すると、「排便障害」も併せて発症する場合があります。「排便障害」とは、便の回数が増えたり便を漏らすことが増える症状です。

排便障害の中でも一番起こりやすい症状は、排便回数の増加です。直腸がんに罹患すると手術の適応となることも多く、手術後に排便障害を発症する方もいます。なお、排便の回数は、一日10回以上になることもあります。

また、排便回数は増えますが、一回の排便量が減るところも特徴です。

排便したあとにも、便が残っているような「残便感」が続き、すぐにお手洗いに行きたくなることがあります。日常生活の中で急に便意を催すこともあり、外出を不安に感じる方もいます。

さらに、便が自然に漏れてしまう「便失禁」を起こすケースもあります。便失禁の程度が重くなると、日常的にパッドやオムツを使用しなければならないため、大きなストレスになることも避けられません。

腹部症状

直腸は肛門に近い臓器のため、「腹部膨満感」や「腹部不快感」などの症状が現れることが多いです。

腹部膨満感は、お腹の張りから苦しさを感じ、症状が進行すると痛みに変わることもあります。原因としては、腸内にガスが溜まることや、腸自体のむくみがあげられます。

また、稀にお腹の中に水が溜まる「腹水」が、腹部症状の原因となることもあります。

直腸がんの排尿障害の原因

直腸がんの根治手術を行うと、下腹部の神経や骨盤部の神経を損傷することがあります。がん治療には化学療法や放射線治療が用いられることが大半で、治療の過程で排尿障害を引き起こすこともあり得ます。

また直腸がんの手術では、がん細胞が全身に広がるのを防ぐために「リンパ郭清」とよばれる切除術を行うケースも。その際に骨盤内の神経を損傷した場合は、損傷程度や損傷部位によって、尿意の低下や排出困難、また尿失禁が起こりやすくなります。なお、下腹部の神経を損傷した時も同様に、排出困難や尿失禁の症状が現れます。

手術後の神経損傷程度が高い場合には、重度の排尿障害を発症します。ですが、左右いずれかの神経が温存された際には、排尿障害も軽度になります。

そのため、近年行われている直腸がん手術では、排尿障害を予防する目的として、できる限りの自律神経の温存に努めています。

直腸がんの初期症状

自覚症状の少ない直腸がんですが、初期症状には下記のようなものがあります。

  • 便通異常(下痢・便秘・残便感など)
  • 便に血液(鮮血あるいは黒色)が混ざる
  • 腹部不快感(腸内ガスが原因となる痛み・腹部膨満感・疼痛性痙攣)
  • 食欲不振
  • 体重減少
  • 疲労

直腸がんは硬い便が通過する箇所にできやすく、多くの場合は排便時に出血を伴います。

出血が増えると貧血になり、体重減少や疲労などといった症状につながります。

直腸がんの末期症状

直腸がんが進行した場合には、下記のような症状が現れることがあります。

  • 腸管からの出血
  • 出血に伴う貧血
  • 腸閉塞
  • 腹膜播種

腹膜播種とは、植物の種を蒔くように、がん細胞が臓器を突き破って全身に散ることです。リンパ節に転移して全身を回り、多臓器不全を引き起こす原因にもなります。

直腸がんが疑われる場合は早急な検査を

排便時の出血や腹部に違和感がある際には、早急に医療機関を受診して、検査を受けるようにしましょう。

まとめ

今回は、直腸がんの症状について解説しました。

直腸がんは、初期段階で発見すると内視鏡治療で取り除けます。ですが、進行した状態で発見した場合には、大がかりな手術や化学放射線療法が必要です。

症状を自覚する段階では、すでに病状が進行していることがほとんどです。がん治療の一種でもある化学放射線療法は、身体にも心にも大きな負担をかけるため、早期の治療が大切になります。

早期に治療を開始するためには、内視鏡検査を受けることが大切です。

40歳を過ぎるとがんの発症率が高くなるため、自覚症状がない方も、定期的に検査を受けて病気を予防するようにしましょう。

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