アキバ内視鏡お困りQ＆A

「最近、身体に不調を感じるようになった」
「がんが転移していないか不安」

腹部の不調や貧血、血便などの症状に不安を感じていませんか。以前がんに罹っていた方や家族でがんに罹っている方がいる場合、小腸がんの可能性も考えられます。小腸がんだった場合、気づかない間に症状がかなり進行していることもあります。

この記事では、他臓器で発症したがん、つまり原発巣が小腸に転移する原因や、小腸がんのよくある症状について解説します。また、小腸がんだった場合の治療方法についても紹介します。体に不調を感じているなら早めに医療機関を受診しましょう。

なお、秋葉原・胃と大腸肛門内視鏡クリニックでは、ほんのわずかな病変も短時間で発見できる内視鏡カメラを導入しています。胃や大腸内視鏡検査のほかにも、CTや腹部エコーでの検査に対応しており、精度の高い検査をご希望の方は当クリニックにご相談ください。

当院は秋葉原駅から徒歩1分の立地にあります。診察時間も平日のほか、土曜日や日曜日も対応していますので、秋葉原駅周辺を利用されている方は、ぜひ当院をご活用ください。

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小腸がん（十二指腸がん、空腸がん、回腸がん）とは？

小腸がんとは、十二指腸、空腸、回腸に発症するがんです。小腸は、胃と大腸の間にある臓器で、長さは6cm〜7cmほどの消化管になります。

また、小腸がんは、がんの中でも5％以下と発症頻度が稀な疾患です。人口10万人に対して、1年間に小腸がんを発症する方は、男性2.61人、女性1.77人というデータがあります。同じ消化器の胃がんや、大腸がんと比べると非常に少ない割合です。

発症年齢は、50〜60代に最も多いといわれています。

さらに、小腸がんを部位別に分けると、十二指腸が約45％、空腸は約35％、回腸では約20％発生するとされます。

小腸がんの症状としては以下の特徴があります。

• 腹痛
• 腹部膨満感
• 吐き気・嘔吐
• 貧血
• 血便
• 動悸

異変を感じた時は、すでにがんが進行した状態が特徴です。

原発巣が分からない原因

がんの発症は原発巣と、転移性がんの2つがあります。

がんが発生した部位を「原発巣」と呼び、他臓器から転移したがんを「転移性がん」といいます。ほとんどの小腸がんは転移性のがんです。

転移性のがんは、原発巣が不明で原因がわからない場合があります。がん全体では、約3〜5％が発生元が不明のがんと診断されますが、小腸がんは症状が進んでから発見されるため、他の臓器よりも原因がわからないことが多いです。

小腸がんの発生元がわからない理由としては、次のようなものがあります。

がんが非常に小さい段階で転移を起こした

他臓器から小腸に転移してきたがんは、非常に小さい時に転移した可能性があるため、気づきにくいことが考えられます。

がん細胞は1cm程度の大きさでも転移するといわれています。

小腸に転移しやすい部位としては、以下のような臓器が考えられます。

• 胃
• 膵臓
• 肺

これらの部位から、がん細胞の転移が発生していると考えられます。

検査では分かりづらい部分に原発巣がある

小腸は身体の中心部にあり、胃や大腸の内視鏡カメラでも届かない部位があります。

小腸の空腸においては、胃や大腸の内視鏡検査では、観察できない部位です。検査する場合カプセル型の内視鏡などで検査を行います。

体に異変が起こるまで検査されにくいため、発見しにくいことが原因です。

原発巣を見つけるのが困難

小腸がんは、進行した状態で発見されることが多い疾患です。症状が発症した時は、他の臓器に転移している可能性があります。

小腸がんが転移しやすい臓器としては、以下が挙げられます。

• 大腸
• 肝臓
• 胆のう
• 子宮や卵管

がんが進行し、他の臓器に転移すると、小腸が原因であると判断が難しくなります。

本来はないはずの臓器にできた

小腸がんは、がんの発症率が5％以下の疾患です。

小腸は、大腸に比べ免疫機能が高く、がんの原因となる細菌や、ウイルスなどを排除する力が強い臓器になります。

しかし、胃や膵臓、肺などの臓器に発症したがんが小腸に転移することで、本来できにくいはずのがんが発症する場合も考えられます。

がん細胞は、血管やリンパ節に入り込み、血液やリンパの流れに乗って転移します。転移性の小腸がんは、原発巣より高く、消化官の転移のうち小腸に転移する確率は、8.5％と最も頻度が高いとされます。

転移性小腸がんは、胃、膵臓、肺などからの原因も考えられるでしょう。

小腸がんの発症数

小腸がんは、がんのなかでも発症数の少ないがんです。

年間に診断される人数は、約3,200人ほどといわれています。全消化管での悪性腫瘍のおよそ1～3％、人口あたりの統計では、10万人あたり1～2人の割合です。

小腸がんは事例が少ないゆえに、発症原因は明らかになっていません。小腸がんに罹る要因としては、高脂肪の食事や、遺伝性疾患のクローン病や、家族性腺腫性ポリポーシスなどが挙げられます。

小腸がんのよくある初期症状

小腸がんのよくある症状としては以下が考えられます。

• 腹痛
• 腹部膨満感
• 吐き気や嘔吐
• 血便
• 貧血
• 動悸
• 体重減少

小腸がんは、胃や大腸内視鏡検査が困難な臓器のため、よくある初期症状があれば、一度医療機関に相談しましょう。

小腸がんの治療方法

小腸がんの治療は、基本的に手術による腸管の切除が第一選択です。リンパ節も含めて切除する可能性があります。

手術以外の治療は以下が考えられます。

• 十二指腸は、胃カメラ検査にて腫瘍の発見と組織採取による治療
• 回腸は、大腸カメラで腫瘍の観察や組織採取による治療
• 空腸は、カプセル内視鏡やバルーン型内視鏡で検査を行い、化学療法、放射線療法などの治療

手術が難しい場合は、小腸に直接胆管や、胆のうをつなぐバイパス手術、放射線治療や、化学療法を行う場合もあります。

良性腫瘍では、腫瘍の大きさにより手術せず、経過観察を行う場合も考えられます。

初期症状が疑われる場合は早期に検査を受けましょう

小腸がんは、ある程度進行してから症状が発症する疾患です。初期では、自覚症状がないでしょう。進行すれば貧血や吐き気、腹痛など見逃されやすい症状が特徴です。

しかし、初期症状を放置すれば、発見が遅れ他の臓器に転移する危険性もあります。少しでも疑われる症状がある場合、すぐに内視鏡検査を受けましょう。

定期的な内視鏡検査によって早期発見にもつながります。「初期症状かも？」と感じた場合は医療機関で受診しましょう。

 

まとめ

小腸がんは、発症率が低い非常に稀な疾患です。そのため、原因が特定されなかったり、発見が遅れたりします。

症状が発症した時は、すでにがんは進行した状態です。手遅れになる前に早めに医療機関で検査しましょう。

秋葉原・胃と大腸肛門内視鏡クリニックでは、最新の機器によりわずかな病変でも短時間に発見できるシステムを搭載しており、胃や大腸の内視鏡カメラで小腸がんの早期発見が可能です。また、当クリニックは、秋葉原駅から徒歩1分と立地した場所にあります。診察時間も平日のみならず土曜・日曜と対応しています。

少しでも小腸がんの症状に該当するなら、一度ご相談ください。来院の際は電話や24時間対応可能な、WEBやLINEで受付できます。

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