大腸カメラ検査について
大腸カメラとは、下部消化管内視鏡検査のことを言います。大腸カメラは、肛門からスコープを挿入して、大腸の一番奥の回盲部まで挿入します。回盲部まで挿入したら、回腸末端、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸、肛門と隈なく観察します。内視鏡スコープの画像は、モニター画面を通して検査医が観察します。モニター画面を通して、大腸全体にポリープや癌などが無いかどうかを確認しながら検査を進めていきます。検査時間は挿入で5分程度、観察で10分程度となっています。検査時に腫瘍や癌を疑う所見を認めた場合には、組織生検が必要となります。大腸カメラは、大腸癌の診断だけではなく、大腸ポリープの診断・切除も兼ねることができます。またポリープを切除することは大腸癌の予防にもなるため、極めて重要な検査方法と言えます。とくに大腸癌は若年化してきているため40歳代~50歳代の働き盛りの方々に受けていただきたい検査の一つです。大腸の病気が気になる方・おなかの調子が悪い方・下痢または便秘のある方・血便を認める方・便潜血陽性と診断された方・親族が大腸癌ないし大腸ポリープと診断された方は、当院の専門医にお気軽にご相談してください。
当院の大腸カメラ検査の特徴
特徴1経験豊富な内視鏡検査専門医による大腸カメラ検査
当院の医師は内視鏡検査に精通しているだけではなく、長年地域中核病院で内視鏡検査・治療に従事してきた医師です。最新の検査方法・治療にも精通しています。
また、日頃から連携病院で特殊内視鏡検査や内視鏡治療を行っており、ほぼ全ての消化器疾患に対応が可能です。特に早期の消化器癌に対する内視鏡治療や胆道疾患に対する治療などにも連携病院を通して対応しています。
特徴2鎮静剤で苦痛の少ない検査の後、秋葉原駅から公共交通機関でご帰宅いただけます
最新モデルの内視鏡システムと鎮痛剤を用いてウトウト眠っているような状態で苦痛のない検査が受けられます。過去に大腸カメラ検査で苦しい思いをされた経験のある方は、お気軽に当院までご相談ください。
ただし、鎮静剤を使用した後に車などの運転をするのは大変危険ですので、翌朝まで避けていただく必要があります。
当院は秋葉原駅から徒歩一分と好立地です。公共交通機関で通院しやすい場所だからこそ、多くの方に「鎮静剤を使った内視鏡検査」が提供できるよう努めております。
特徴3最新の内視鏡システムを導入しております
当院では、内視鏡分野で長年世界をリードしてきたOLYMPUS社の最新内視鏡システム「EVIS X1」を導入しております。「EVIS X1」とは、NBIという特殊光を駆使した観察、拡大、血管や炎症などを強調する画像処理、観察範囲を広げられるワイドアングルなど、わずかな病変でも短時間に発見できる機能が搭載されている内視鏡システムです。この内視鏡システムを活用することで、より正確に、かつ迅速に検査を進めていきます。
特徴4リカバリースペースを完備しております
当院では、プライバシーを確保しながらゆっくりお休みいただけるリカバリールームを複数ご用意しています。
鎮静剤を使用して検査を受けた場合、検査後はまだ意識がぼんやりしているため、完全に効果が切れるまで30分ほど横になっていただく必要があります。
特徴5完全個室での院内下剤に対応しております
腸の中に便などが残っていると病変を見落とす恐れがあるため、事前に下剤を飲んでいただき腸の中をきれいにする準備が必要です。当院では希望に応じて、検査当日の朝にご自宅で下剤を飲んで腸内をきれいにしていただき、便意が落ち着いてからご来院いただけます。
また、下剤を飲んだ経験があまりない方や、遠方からの来院で途中の便意が心配な方、下剤を飲んだ後の体調変化が不安な方には、院内で下剤を飲むための完全個室スペースを複数用意しております。
特徴6胃と大腸の同日検査が可能です
当院では胃カメラと大腸カメラを同時に受けることが可能です。検査を分けて受ける必要が無いため体への負担も少なく検査が可能です。検査時には静脈麻酔を施行して、胃カメラを受けていただきそのまま大腸カメラを施行致します。検査時間はおおよそ30分程度です(組織検査や大腸ポリープ切除などを行う場合は長くなることもあります)。大腸カメラを行うため検査前に下剤を飲んでいただく必要があります。
特徴7最新の挿入法「ウォーターイクスチェンジ・コロノスコピー」
当院では、最新の挿入法であるウォーターイクスチェンジコロノスコピーを行っております。空気の替わりに水を入れながら大腸内を洗浄し、同時に、水を吸引しながら大腸内をきれいにして挿入しておりますので見落としが少なくなります。
特徴8日帰り大腸ポリープ切除を行っております
特徴9大腸内視鏡検査数月500件以上の実績(グループ院)
グループ院にて大腸内視鏡検査は1か月に500件以上行っており、大腸ポリープ切除率は約50%とかなり高い数値です。通常、大腸ポリープ発見率(ADR)は20~30%程度とされていますが、当院では「見逃しゼロ」を目指し、日々努めております。
経験豊富な内視鏡専門医が複数在籍しており、患者様が安心できる診察・検査になるよう徹底しております。
特徴10土曜日・日曜日の内視鏡検査に対応しております
仕事や家事などで平日来院するのが難しい患者様が内視鏡検査を受けられるよう、当院は土曜日・日曜日でも内視鏡検査を実施しております。平日と同じく、内視鏡専門医が施術いたしますのでお気軽にご相談ください。
特徴11ストレッチャーで寝たままの移動が可能です
鎮静剤を使った検査の後は、ストレッチャーに横になった状態のままリカバリースペースまで移動します。歩いて移動させることは一切いたしませんので、横になった状態ですぐ安静にして過ごせます。
大腸カメラ検査で分かる疾患
- 過敏性腸症候群
- 大腸ポリープ
- 大腸がん
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
など
検査の流れ
大腸内視鏡検査では事前に下剤を内服して大腸内をきれいにする必要があります。
大腸内をきれいにすることで大腸癌や大腸ポリープなどの見落としが少なくなります。
大腸内をきれいにする方法はいくつかありますが、当院ではモビプレップを使用した院内洗浄法ないし在宅洗浄法で行っています。
- 遠方の方は、院内で朝来院後モビプレップを用いて前処置を行います
- 近隣の方は、当日自宅にてモビプレップを用いて前処置を行います
*モビプレップの内服が困難な方には、ニフレックおよびマグコロールなどをご用意しております
モビプレップ
モビプレップ®配合内容剤は、従来の腸管洗浄剤と比べても少ない服薬量で同等の洗浄効果があります。また服薬による身体の電解質バランスの維持についても、従来のものと比べ遜色ないというデータとなっています。飲み方は、検査当日にモビプレップを1000ml内服してもらい水ないしお茶を500ml飲んでもらいます。洗浄の度合いによってはさらに追加でモビプレップ500ml+水ないしお茶を250ml飲んでもらいます。最後に検査前に浣腸を行い検査となります。
*前日のお食事は3食ともに消化の良いものをお召し上がりください(繊維の多い野菜・キノコ・海藻類など、油分の多いものなどはお控えください)。なお、検査予約時に受付で検査食を購入することが可能です。ご相談ください。
検査食:前日の食事として検査食を摂ることで当日の大腸前処置がスムーズとなります。
*当院内でも販売しています。ご希望の方はお声がけください。
検査の流れ
1予約
通常の外来診察ないし、24時間WEB予約で検査の予約をしていただきます。
2検査前日
前日の21時までにお食事を済ますようにしてください。詳しくは「検査前後のお食事について」をご参照ください。
3検査当日
朝食を食べずにご来院ください。
糖尿病の方は、当日朝の内服を中止してください(インスリンも含む)。抗血小板薬・抗凝固薬の内服については、通常1剤であればそのまま内服継続して検査をしていますが、初めて当院で検査を受けられる方については一度受診されることをお勧めします。
*検査当日は、お薬手帳・手術記録などをお持ちいただくとスムーズな検査が可能です。
4来院
予約時間に来院していただきます。WEBもしくは電話で予約された患者様は、診察を受けていただいてから大腸前処置をしていただきます。
5検査
大腸前処置が終わりましたら検査着を着用してから検査室に移動します(検査着は当院でご用意しています)。検査台に左側を下にして横になります。静脈麻酔を使用する方は麻酔剤を静脈ルートから注射します。検査はおおよそ10~20分程度です。
入院によるポリープ切除が必要と判断された場合は、連携医療機関で対応致します。
*静脈麻酔を使用される方は、当日車の運転・自転車の乗車はお控えください。車の場合は、付き添いの方による運転でお願いいたします。また、静脈麻酔を使用される高齢の方の場合は、当日付き添いの方とご一緒にご来院ください。
6休憩
静脈麻酔を使用した場合は、検査後に回復室でお休みいただきます。30分~60分程度お休みいただきます。
7検査後診察
検査の費用
保険診療 | 1割負担 | 3割負担 |
---|---|---|
大腸カメラ | 約2,000円 | 約5,500円 |
大腸ポリープ切除 | 7,000~9,000円 | 20,000~30,000円 |
腹部超音波検査 | 500円 | 1,500円 |
料金は概算です。内視鏡検査は使用する薬剤で多少前後することもあります。内視鏡検査で生検を施行した場合には追加料金がかかります。静脈麻酔は別途料金が必要ありません。診察代・採血検査代等は別途かかります。