治療可能な痔

ジオン注射療法は、肛門の内側にできる内痔核の治療に適しています。肛門や直腸の周辺には肛門を自然に締める役割をする組織があります。この組織には毛細血管が集中しており、身体の冷え・排便時のいきみ・長時間の同じ姿勢の継続などによって肛門への負荷がかかると、血管が太くなり、静脈瘤のように膨らんで痔核となります。
内痔核ができる場所には痛みを感じる神経が通っていないため、痛みなどの自覚症状はありませんが、便が通過する際に痔核に擦れると出血が起こります。また、症状が進行すると、排便時に内痔核が脱出するようにもなります。最初の内は自然に中に戻るものの、いずれ指で押し込まなければ戻らなくなり、最後は押し込んでも戻らなくなってしまうため、なるべく早めに治療を受けることをお勧めします。

治療中の痛みがない

内痔核ができる直腸に近い部分には知覚神経が通っていないため、注射による痛みを感じることはありません。

四段階注射法

一つの痔核に対して、まず、痔核の上側の粘膜下層、次に痔核の真ん中の粘膜下層、痔核の真ん中の粘膜固有層、そして、痔核の下側の粘膜下層という順番で、4段階に分けて注射を行い、各部にしっかりと薬剤が浸透するようにしていきます。

複数の痔核に治療可能

複数の痔核ができている方も対応可能です。

日帰り手術で入院の
必要がない

術後はリカバリールームにて30分程度安静にしていただき、経過に異常がなければそのままご帰宅いただけます。

治療

排便を済ませた後に治療を始めます。

安静

リカバリースペースにて30分程度安静にしていただき、経過に異常がなければご帰宅いただけます。

ご帰宅

安静にしていただければと思います。

翌日

再来院いただき、経過の観察と事後処置を行います。また、軟膏の処方も行います。

1週間後

1～3ヶ月後

痔核の縮小が確認できれば治療が終了します。再発リスクもあるため、日々の生活習慣を見直して行くことが大切です。

正しい排便習慣

• 便意はなるべく我慢せずに排便するようにしましょう
• 5分以上いきみ続けることは控えましょう
• 排便できないからと言って強くいきみすぎないようにしましょう

便通の改善

• 食物繊維が豊富な食事や、水分補給をしっかり行う
• 軽めの運動を日々行う
• 医師の指導の下でダイエットに取り組む
• 香辛料は摂り過ぎないようにする
• 足腰を冷やし過ぎないようにする
• お酒を飲み過ぎないようにする
• できるだけ毎日湯船に浸かって、血流を良くする
• 疲れをためすぎないようにする
• 趣味などでストレス発散に取り組む